「最適モデリング」セミナー案内 (11/20)

「最適モデリング」セミナー案内 (11/20)

日時: 2015年11月20日(金) 17:00–18:00
場所: 東京大学工学部 14号館 5階 501号室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_15_j.html
講演者:田口 東(中央大学理工学部)
題目:速度が歩行者密度に依存する場合の最適歩行避難モデル

概要:
街路,建物内の廊下や階段など,通路の幅が通行の制約となるネットワークを,
多くの歩行者が移動する流れ問題を考える.一斉避難,ラッシュやイベント終了時の
混雑現象を対象としているので,時間依存の問題を考える. また,通行路に人が
集中して生ずる渋滞現象を取り入れたいので,歩行速度は歩行者密度の減少関数であるとする.

各歩行者に対して,現在の位置から避難場所まで “効率よく”避難する経路を計算する.
各歩行者の費用は,経路上の枝の通過時間の和であるとする.最適化の目的関数を,
各歩行者に関して,“現在位置から避難場所までの移動時間が均衡する流れ配分”が
実現されるように設定する.

動的流れ問題を記述するために,時間拡大ネットワークを用いる.注意する点は,
途中解の歩行速度とネットワークが表す通行時間とが合わなくなることと,
平面ネットワーク上でみて,追い越しを起こさないことである.
枝数4767,時間ステップ1500,避難者の発生場所1124の例題の解を紹介する.

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